Think Clearly
総合評価:★★★★☆
正直言って、他の自己啓発本でも目にすることは多々述べられていた。しかしながら、過去の偉人たちの書籍や伝承といったエビデンス・具体的なエピソードを元に解説されていたのは説得力があり、印象に残った。 ボリュームは多い。ウォーレンバフェットがやたらと例に取り上げられていたが、作者は彼に陶酔しているのか?w
重要なポイント
・思考の飽和点に達する前に行動する。
・スタート地点ではなく、修正技術が重要。
・秘書問題 大きな決断をするときは十分な選択肢を検討する。
・メンタルアカウンティング(心の会計)
・戦略的に「頑固」になる。決断疲れから逃れる。
・自分のフライトレコーダーを持つ(失敗の原因を突き止める)。
・ダウンサイドを取り除く。アップサイドは自然に姿を現す。
・卵巣の宝くじ→自分の成功は自分で手に入れたものではない。謙虚であれ。
・「感情」は飛んできては去っていく鳥のようなもの。自分の感情は当てにならない。
・フォーカスイリュージョンに騙されない(特定の要素だけを過大評価しない)。
・「モノ」の喜びは消えるが、「経験」の喜びは残る。
・「能力の輪」を意識する→自分の向き不向きの境界線をはっきりさせる。
・内なるスコアカード>外のスコアカード→承認欲求の塊になることを避ける。
・自分は変えられても相手は変えられない(アドラー心理学)
・体験している私>思い出している私(思い出は美化される・・・)
・ピーク・エンドの法則(記憶に残るのは印象深い点と終わり)
・持続の軽視(体験する時間の長さは脳の認識に影響を与えない)
・経験は記録より価値がある(個人的には否定・記録の口座を重視)
・本当の自分像は自分ですらわかっていない→日記をつける。
・欲求と意義のバランスのよい配分を。
・「尊厳の輪」を意識する。小さいままにしておく。→自分のポリシーを貫く
より筋の通った論理、自分の人生が脅かされる危険、悪魔との契約から自分を守る。
例 米海軍捕虜 ストックデール
・軽率に意見を述べる頻度を極力少なくする。
①運命の存在を受け入れる。
フォルトゥナの輪
運命の輪を絶えず回しており、人間たちの最高の時期と最悪の時期が入れ替わる。
→例外的にシステムがうまく機能しなかったせいではない。
②全てのものは永遠ではない。
③じぶんの人生には良いことの方が多く、良いことに負の要素はつきものである。
④思考の道具や精神的処理法は誰からも取り上げられない「精神的な砦」。
考え方の選択は人間に残された最後の自由(ビィクトール フランクル)
・賢明さとは困難に対して予防的措置を施すこと(解決よりも予防する)
・どこに注意を向けるかが成功を手にするための大きな要因である(時間お金注意)。
・良い本を選んで二度読みする。
・心の引き算をする(自分たちが手にしている幸せには気づかない)
・質の良い小説を読むことで、相手の立場になってみる。
・過去に不幸だったからといって、今も不幸でいなければならないわけではない。
・カーゴ・カルト 形だけを模倣して満足してはいけない。
・専門家>多才
・スタージョンの法則(あらゆるものの90パーセントは無駄である)
・内なる成功(心の充実さや平静さを手に入れること)=アタラクシア
Before
・物事に取り組む際に色々とリスクを考えてしまった、思い腰が上がらない傾向にある。
・仕事柄、社内外問わず、頼まれた仕事に対してなんでも引き受けて仕事をしていた。
結果的にそれが、人間関係の構築だけでなく、自分のスキル・知識向上につながるため。
気づいたこと
・自分は行動する前に下調べに時間をかなりかけてしまい、結果として行動をおこすタイミングが遅いという欠点を持っている自覚はある。思考の飽和点・スタート地点とより修正技術が重要という概念は取り入れて、自分の行動力を向上させたい。
・能力の輪という概念は初めて知った。確かに自分のできる範囲ということを認識した上で物事に取り組むことは大切だなと感じた。一方で、能力の輪の外だからその仕事を引き受けないという理屈はわかるが、全ての人に通ずるものではないと思う。仕事を引き受ける・お願いする中で人間関係を構築していくことの重要性は看過できない。また、その能力の輪を広げるという努力も必要と思う。結論、能力の輪を意識して仕事をすることをメインにしつつ、柔軟に対応すべきだと思う。
TO DO
① 思考の飽和点に達したら行動・修正技術を磨く。
② 「能力の輪」・「尊厳の輪」を意識して行動する。
③ 良い本を選んで二度読みする(読書方法の見直し)。